クラーナハ展
国立西洋美術館に行ってきた。
先日TVでみた、姫小松の型枠で作られた柱をみたかったから、だ。
企画展は クラーナハ展 五〇〇年後の誘惑 の開催中。
ルカス・クラーナハ(父)はルターの肖像画で知られているらしいが、期間内にそういえば宗教改革記念日がある。
アンビバレントが人間の本性だということを、だいたいいつ悟れば人の一生としては理想的なのだろう。
生と死の間に置かれていることを自覚することにより強くなるが、
隠された悪を注意深くみること、しかしそっと呈示すること、ある程度まではその悪からしっかり守ること、ということだろうか。
夥しい幼児と若い女性の絵をみながらそう思った。このモデルとなった人々が500年前に生きていて、画家とどのように関わったのだろう。
印象に残ったのは「メランコリー」と題する画。音楽は子どもの憂鬱質を癒すものとされていた、と説明がついていたが
そうするとあれはリトミックなのか、はたまた別の舞踊なのか。
揚げたてはおいしい!
最近、あることで人寄せをしようともくろんだ。
もう油ものをたくさん食べられる年でもないけれど串揚げとかちょっとで楽しそう。
そのことはお流れになってしまったのだが
思いついて魚のすり身を手に入れて卓上で揚げることにした。
こんがりと色づいてぶわぁぁと膨らみ
揚げ網の上でしゅわしゅわおさまっていく。
「えっ!おいしい!」
と子どもたちが思いのほか喜んだので、だいぶ食べさせてなかったことに気づいた。
途中から、チーズも包んでみる。
ゆで卵を具にするのが義母のお得意料理だった。たぶん浜のハレの一品。うっすらと食紅で染めてあったという。
Amazon で買った電気フライヤーは、大きめの昔風のトースターくらいの大きさで意外と邪魔にはならなかった。
次は揚げオレオと揚げたこ焼きをもくろんでいます。
「ルポ虐待―大阪二児置き去り死事件/杉山春」
- 作者: 杉山春
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/09/04
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「嫁取り」に関して表面的な社会的地位や立場ではないけれど、
どのように育てたか、育てられたかということがポイントだということ。
本当に身もフタもないが、妻の実家が孫育ての支援をできるかどうか
リスクアセスメントの材料になるのかと思う。
文中で被告の父も夫も、どこか他人事のようなところがある。
育児を手伝ってはいる、かなりやっているのだが、ある種踏み込まない。
妻が相当に追いつめられているのだが見えていない。
そして見ないほうに行く。助長する周囲の人もいる。
本書では夫のほうの分析には紙面が割かれていないが
夫も父として子の養育の責任を担えない時
子育ての負の世代連鎖についてどのように支援をなしうるのか。
児童虐待に関する臨床的な知見は裁判で重んじられなかったという
ところが重い。
精神医学としての鑑定診断が間違っているということではない
だろうと思う。ただ精神科医療だけでは足りないのだ。
こどもは日々大きくなっていく。
「助けてもらうこと」が「できる」ことは力なのだと
伝えつづけること。
木いちごの王さま
- 作者: 岸田衿子,サカリアス・トペリウス,山脇百合子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/02/04
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なんでもないストーリーだけれど、生きていること、再生すること、探すこと、再会することが織り込まれていて、多分こんな時だから余計に、木いちごの鮮やかな緑と赤が迫ってくる。
絵は同じ作者の改訂版なので、昔読んだ人はそれぞれの楽しみ方があると思う。「雪のふきだまり」の再現とか、ぶどうパンはこれだったのか、とか。おうさまのお姿が一番変わっているような気がします。