クラーナハ展

国立西洋美術館に行ってきた。
先日TVでみた、姫小松の型枠で作られた柱をみたかったから、だ。

企画展は クラーナハ展 五〇〇年後の誘惑 の開催中。
ルカス・クラーナハ(父)はルターの肖像画で知られているらしいが、期間内にそういえば宗教改革記念日がある。

アンビバレントが人間の本性だということを、だいたいいつ悟れば人の一生としては理想的なのだろう。


生と死の間に置かれていることを自覚することにより強くなるが、
隠された悪を注意深くみること、しかしそっと呈示すること、ある程度まではその悪からしっかり守ること、ということだろうか。

夥しい幼児と若い女性の絵をみながらそう思った。このモデルとなった人々が500年前に生きていて、画家とどのように関わったのだろう。

印象に残ったのは「メランコリー」と題する画。音楽は子どもの憂鬱質を癒すものとされていた、と説明がついていたが
そうするとあれはリトミックなのか、はたまた別の舞踊なのか。