木いちごの王さま

木いちごの王さま

木いちごの王さま

新聞の新刊紹介を見て嬉しくなった。記憶のなかに、文章のリズムが残っているのが不思議。
なんでもないストーリーだけれど、生きていること、再生すること、探すこと、再会することが織り込まれていて、多分こんな時だから余計に、木いちごの鮮やかな緑と赤が迫ってくる。

絵は同じ作者の改訂版なので、昔読んだ人はそれぞれの楽しみ方があると思う。「雪のふきだまり」の再現とか、ぶどうパンはこれだったのか、とか。おうさまのお姿が一番変わっているような気がします。