病院にて

末子を担ぎ込むということがあったのだが、ずいぶん上の子が助けてくれた。気がきくし、本人なりにちゃんと病人にも声をかけてくれありがたかった。緊張したり不安を感じてはいただろうが、意外にこなせるということを親も再確認した感じ。
問題はやっぱり当人で、回復期になって、親しくない人にははかばかしく応答ができないのだった。主治医には「活気がないけど大丈夫?」とよく言われていた。

こうしてみると、上と下の子の困り具合というのは傾向が似ていて、多分下も学校でも静かに困っていることがあるのだろうと思う。
14、5歳ぐらいになるとある程度まとまってくるだろうが。

踏みとどまる

あたしの苦しみは苦しみとして、と、置いておく。子どもに向けないと決める。いつ?

この黒々としたものを吐き、嘆きつくすまで。
と、女が振り向いたとき、こどものすがたは粉々に崩れ去り、風で散り散りに吹き飛ばされてしまっていました。



接し方がわからない。から、「のうはう」をことがはじまるまえに、おしえないあなたがたが悪い。と。
だからそうじゃなくて、操作する機械じゃなくて、そんなふうに思うもんではないんだよ、と。
つたえるすべにこころをくだいてみる、いちおう。

桃のコンポート

先週、熱中症の後遺症のような感じ(この数年毎年のように軽症だがやってしまっている)で不調だったので、絶対ランチには肉を食べるぞ、と時々行くお店にでかけた。
あまりにも暑くて、カウンターに座っていても熱気がすごくて、ストロガノフはつい遠慮してしまった。食べ終えてたまらずシャーベットを頼むと、季節限定の桃のコンポートを勧められた。
お魚と生パスタの皿が下げられ、もう一度お皿とカトラリーがセッティングされたので、あれあれと思ってると、出てきたのは大きなまるごとの桃。これは大変なことになった、とどこから削ごうか考えながら、でもあっという間に食べ終わってしまった。同時に汗もひいた。

そだちを導くもの

赤ちゃんをみていて思ったのは、臨界期に親がどういうチャンネルで育てるかが、どんな幼児期になるか密接にかかわるのかもしれないということ。ことばだけでもなくて、からだだけでもなくて。言葉でそだつからだ、身体でそだつからだ、もうひとつ付け加えるなら音で育つからだ、ということかも。言語と、運動感覚・聴覚≒リズム?
混沌状態から、何かつながった瞬間の生き生きとしたまなざし、表情は忘れがたい。目の前の子どもの力を感じる。その場に居合わせることは喜びだけれど、大人同士が必ずしもまさにこの瞬間を共感できるとは限らない。あっ、と思うとき、違うほうをみていたりすることが往々にしてある。

育てる上での不器用さ、について最近考えてきたのだが、一度に並行処理ができないということとか、例えば動きをまねるセンスを発揮できないだとか、思うとおりにやろうとすることが、まずできない(妨げる要素が働いているから)ということが含まれるか。
一体どうしたいのか、が確かでその方向にまっすぐ力が働けば、克服できるところはある。

どうしたいのかを確かにすると、また違う苦しい道がしばらく先にあるのが見える。どうする?そこに耐えられるか?


日本人は、身もふたもない事実をくるむために、あかんぼはわからないことにしてきたのかもしれない。

春は名のみの

春先にお腹が冷えると体調が崩れやすいので、はらまきと長い靴下という重装備。
職場のすぐそばに公園があり、チューリップが咲き誇っている。作られた並べ方を好きではなかったが、あれを植えてくれる人たちがいて、と思い、色の微妙な違いを感じ取れるようなら、まだ自分はやっていけるだろうと。花が咲いている、とりどりの。


てひどくやられて、復活するのに半日かかってしまった。(ああ、うちのひとたちはみんなすごいよ)
誰 に気づいてもらえるまで 手を差し伸べてもらえるまで 待ってるの?


敬意をはらう。小さい人たちに失礼をしないということ。自戒をこめて。

嘔吐下痢症のときの食事

子どもではなく大人の場合ということで。なんとなく消化管が痙攣するような感じはしていたのだが、お腹の冷えと痛みから一気に数時間で悪くなった。
特に腹痛、腰痛が強く、MAXではインフルエンザの関節痛なみ。発熱は37度代でも、強烈な悪寒で羽根布団を余計にかけてもらい、カイロを入れても収まらないほど。スポーツドリンクはなかったので、常温のジンジャーエールに塩を入れて飲んだ。
完熟バナナをオーブントースターで焼いたものを少し。冷え切って足腰が痛いのかもと考えて、薬湯で半身浴。肩にバスタオルを巻く。浴室のなかで水分を拭いてゆるめの服を着て布団に直行。
おかゆを2日目の夜にようやく食べると(何しろおなかが空いているので)腹痛が倍増、夜中に目が覚めた。整腸剤がじんわりときいてきたのか、2日半でほぼ復調。

*本物の(生姜果汁入りの)ジンジャーエールは市販ではなかなか見つからなかったのだが、日生協の缶(200g)で出ている。近所の店舗ではみたことないが、たまに個配で扱いがあるときはまとめて買っている。こういう非常時には便利。